
2008年05月28日
日経産業新聞
映画・音楽の音響技術の米ドルビーラボラトリーズ(カリフォルニア州)は、動画配信システムのアイ・ブロードキャスト(東京・千代田、上田拓右社長)と共同で携帯電話向けの高音質動画の配信システムを開発した。携帯端末は機種によって音声を再生する仕様が異なることに対応し、各機種に最適な音声データに自動変換して送信する。
雑音が少なく、響きのよい音声を再生できるという。放送局や映画制作・配給会社などに売り込み、高音質の動画配信の普及を目指す。
アイ・ブロードは動画を携帯の機種ごとに最適な動画ファイルに自動変換して配信できる技術を持つ。携帯電話がサーバに接続するとその機種を判別する技術を活用している。こうした技術とドルビーのノイズ除去やサラウンドなど音響技術を組み合わせた。
2007年11月にシャープがドルビーの音響技術を搭載した「FOMA SH905i」を世界で初めて発売し、今後もドルビー搭載携帯が増える見通し。今回の動画配信システムを使うと機器の性能を引き出し、より高音質の動画を視聴できるという。
ドルビーの音響技術を活用し、携帯向けに最適な音楽データを配信できるシステムはこれまでなかった。アイ・ブロードは新しい動画配信システムを既存の携帯電話向け動画配信サーバ「スナップビュー」の新機能として近く追加するという。ドルビーは高音質動画の携帯向け配信を増やすことで、ドルビー技術の利用拡大を狙う。
携帯は機種ごとに画面サイズやCPU(中央演算処理装置)など端末の性能が異なり、同じ動画でも音声がきれいに再生されない場合もある。